急性白血病

近年、歌手の本田美奈子さん(享年38歳)がこの急性白血病でなくなられたことはみなさんご存知だと思います。他にも多くの著名人が急性白血病(急性骨髄性白血病など)にて倒れられています。この急性白血病とはどのような病気なのでしょうか。

急性白血病とは

「血液のがん」で知られていますが、簡単に説明すると血液の中にある白血球が異常増殖し血液の中で増加する疾患です。がんといえば中高年に発症しやすいものですが、急性白血病(急性骨髄性白血病など)に関しては乳児(小児)から高齢者まで幅広く発症します。一昔前は治療が困難なことから「不治の病」といわれていましたが、近年では化学療法や骨髄移植、臍帯血移植の進歩にともなって治療成績が上向きになりつつあります。

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急性白血病の原因

いまだに急性白血病(急性骨髄性白血病など)の原因は明らかになっていません。しかし、白血病細胞では染色体の欠損などが認められているため、自律増殖能との関連が示されています。

化学物質による急性白血病の発症

・放射線の被曝
・ベンゼン

ウィルスによる急性白血病の発症

・エプスタイン・バール・ウィルス(急性リンパ性白血病バーキット型)
・レトロウィルスHTLV-1(成人T細胞性白血病)

急性白血病の分類

白血病とは、腫瘍の細胞が分化能を失ってしまった「急性白血病」と、分化能を保持している「慢性白血病」に分けられます。さらには、腫瘍のもととなった細胞が骨髄系の細胞であれば「骨髄性白血病」、リンパ球の細胞なら「リンパ性白血病」となります。これらのことから白血病は大きく分けて「急性骨髄性白血病」、「慢性骨髄性白血病」、「急性リンパ性白血病」、「慢性リンパ性白血病」の4種類に分類されるのです。また、白血病には他に「小児急性白血病」や「急性前骨髄性白血病」などもあります。

急性白血病の症状

白血病細胞の増加に伴い、正常な血球の数が減少するため急性白血病(急性骨髄性白血病など)では次のような症状が現れます。

・白血球が減少したために起こる症状:肺炎などでの感染症で、高熱(発熱)など
・赤血球が減少したために起こる症状:めまい、動悸、倦怠感など
・血小板が減少したために起こる症状:鼻血、歯茎出血、ぶつけていないのにアザなど

急性白血病の治療法

化学療法や造血幹細胞移植(骨髄移植、臍帯血移植、末梢血幹細胞移植、ミニ移植)、または分化誘導療法などが急性白血病(急性骨髄性白血病など)の治療に用いられています。中でも近年では出産の際に母体と胎児を結ぶへそのお(臍帯)からとられる臍帯血の移植が普及し、急性白血病の治療に大幅な成果が現れています。

急性白血病の予後

急性白血病(急性骨髄性白血病など)の場合には、腫瘍が100%消失したということは確認できないので、「寛解」と表現します。また、造血細胞が正常に分化していて白血病の症状がほぼ見られなくなった状態を「完全寛解」といいます。この完全寛解の状態を5年以上維持すると再発の可能性がほとんどなくなったと考えられ「治癒」とされます。

私は小学6年生の頃、友人を急性骨髄性白血病でなくしました。ちょうど卒業式の次の日だったことを覚えています。退院するたびに痩せて小さくなり、髪の毛も抜け落ちてかつらをかぶる・・・そんな友人の姿を見ていると胸が痛くなりましたが、本人は最後の最後まで本当にがんばって病気と立ち向かっていました。急性白血病で苦しんでいる患者さんは全国にたくさんいます。インターネットを見ていても患者さん自ら闘病記を綴るサイトなども多々あり、白血病に立ち向かう前向きな姿勢と心の強さに胸を打たれます。病気はつらい検査や苦しい治療を乗り越えてこそ、治癒したときの喜びは計り知れないもの・・・。骨髄バンクなどが今以上に普及して、白血病の患者さんが一人でも減ることを祈っています。

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