トライク

光る風を追い越す速さで走り抜けていくバイクに憧れたことの無い人は居ないのではないでしょうか。しかし、「転んだらどうしよう」とか「自転車にだって乗れないのに」とか「いまさら二輪免許取るのが面倒」などの心配を抱えて手が出せない人も多いのではないでしょうか? そんな方々におススメなのがトライクです!

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トライクとは

トライク(Trike)は、要するに三輪車のことです。しかし、幼稚園に入るか入らないかの子供が乗っている三輪車とはわけが違います。「トライク」に分類されるものは基本的に、自転車かバイクなどになります。つまり、トライクは前輪のペダルを漕ぐスタイルの三輪車ではないのです。

トライクの特徴

トライクは、自転車やバイクをベースにして製造もしくは改造された乗り物ですが、自転車・バイクとは一線を画す特徴を持っています。

トライク第一の特徴「車輪が三つ!」

トライクの特徴は車輪が三つあるというところです……一見当たり前のように思ったのではないでしょうか。しかし、車輪が一つ増えることでバイクや自転車では実現できない高い安定性が生まれるのです。自転車に乗れるようになるまでどれだけ転んで、どのくらいの間補助輪のお世話になったか覚えていますでしょうか? トライクは、補助輪付き自転車の安定性をお約束します。

トライク第二の特徴「普通自動車免許で乗れる!」

トライク最大の魅力と言っても良いのが、エンジン付きのトライクは普通自動車免許で乗れるということでしょうか。「バイクに一輪足しただけなのになんで普通自動車扱いになるの?」という疑問を持たれたかと思いますが、これはトライクに改造されたバイクは懐かしの「オート三輪」と同じ扱いになるためです。現時点では自動車に関する許可を行う国土交通省と免許を取り扱う警視庁の見解の違いなどがあるため、トライクは「車扱いされるバイク」とされています。

トライク第三の特徴「バイクの良い所と自動車の良い所の両方取り!」

トライクは「車扱いされるバイク」と書きましたが、トライクは自動車の良いところとバイクの良いところを併せ持っている乗り物なのです。例えば、自動車扱いなのでバイクと違ってヘルメットが要らないこと、保険や重量税などの維持費はバイクと同じ、トライクは車と同じくバックが可能、車庫証明はバイクと同じで不要、高速道路では二人乗り可能などの特徴を持っています。また、50ccの原動機付自転車をトライクに改造すると、自動車と同じ扱いになるので原付ならではの二段階右折をしなくても良くなるのもメリットといえます。ただ、原付トライクの場合、ミニカー扱いになるため、高速道路への侵入は不可能となっています。

トライク第四の特徴「一味違うデザイン!」

バイクには日本刀のような切れ味のあるシャープな持ち味と言うものがあります。速く走るために、無駄なものを削ぎ落とし流体力学的な利点を突き詰めたファイティング・スタイルといえます。対するトライクにはバイクのシャープな魅力とは違った魅力が生まれます。安定感抜群の三輪と、泥除けの役目と空気抵抗を抑える役目を持つカウルの組合せが未来的なスタイルを描き出すのです。バイクのトライクの場合、二輪を極端に大きくしてもバランスが保てるので、まったく新しいデザインを生み出すことが可能です。

自転車におけるトライク

自転車において、トライクはある程度まで浸透している車種と言ってしまって良いでしょう。買い物用自転車として出回っている前輪一輪・後輪二輪型のトライクが存在しているからです。この自転車トライクは、安定性が高く後部籠に重量のある荷物を積み込めるのが最大の魅力と言っていいかもしれません。

前輪二輪! スポーツタイプ自転車トライク!!

近年注目されているのが、前輪二輪・後輪一輪型の自転車トライク、その名も「トライク」です。こちらも安定性が高く転びにくいのが特徴の一つですが、なによりもカッコいいことが魅力として挙げられます。若者向けのトライクとして注目を浴びていますが、高齢者などには前輪と連動するハンドル操作が難しいという声もあるようです。

トライクブームの原点は?

トライクというジャンルの原点自体は、そもそも自動車の創成期にまで遡ることができます。初期に作られた自動車は、ほとんどが三輪のものでした。この三輪自動車の血統が後のオート三に引き継がれていくことになります。そして、いわゆる「バギー」と呼ばれる全地形対応車(All Terrain Vehicle:ATV)がトライクを意識した三輪車であったことなどから、トライクへの方向性が生まれていくことになります。

トライクを浸透させたのは

日本において、トライクという存在をライダーやドライバーに意識させ浸透させていった功労者は元オートバイライダーの青木拓磨氏であると断言できます。青木氏は兄の宣篤氏と弟の治親氏の三人で「青木三兄弟」と謳われた日本屈指の名ライダーでした。しかし、1998年にテスト走行中のアクシデントにより脊椎を損傷してしまい、下半身不随になってしまい不本意にも現役を引退しなければならなくなりました。しかし、現役引退後もモータースポーツの世界で活躍を続け、「モータースポーツにバリアフリーを」というスローガンを掲げ自動車やバイクにおけるバリアフリーを追求する活動を始めたのです。その活動の一環がトライクなのです。

トライクとバリアフリー

足の不自由な人がバイクに乗る、というのはほとんど不可能と言ってしまっても過言では無いでしょう。赤信号で停車中、バイクは足で両側から車体を支えなければなりません。また、大抵のバイクは変速機の操作を足で行わなければならないので無理であると言えるでしょう。しかし、トライクは基本的に市販のバイクを改造するのでシフトレバーを手元に持ってくることが出来ます。また、乗り降りの際も介護者と二人乗りすれば問題なく行うことが出来ます。トライクはバリアフリーと言う観点から見れば、最適な乗り物になりうるのです。

トライクがサーキットを走る

私事ですが、私はトライクに乗った青木氏を一度だけ見たことがあります。それは2003年10月に行われた世界的なロードレースのMotoGP第13戦目が行われた栃木県のツインリンクもてぎでのことです。4月に逝去してしまったライダー・加藤大治郎氏の殿堂入りセレモニーと合わせて行われたのが青木氏によるトライクのデモンストレーションだったのです。5年前に断ち切られてしまった現役ライダーとして世界の強豪としのぎを削る戦いではなく、下半身不随というハンディキャップを背負ってモータースポーツにバリアフリーを導入する戦いに掛ける青木氏の姿に、胸が熱くなったのを今でも鮮明に思い出すことが出来ます。

トライクの入手法

ここまで読んだ皆さんは「トライクが欲しい!」という気持ちになっているのではないでしょうか? では、トライクを入手するためにはどうすればいいのでしょうか?

新品・中古で購入する

一番無難なのがこの方法です。しかし、トライクを購入する場合問題点があるのです。それは「原型となったバイクよりも高くつく」ことです。バイクメーカーから「トライク」として売り出されているのは、事実上ピザの宅配などに使われる幌付きスクーターくらいしかないのです。その為、排気量の大きい大型トライクはリッターバイクを改造しなければ入手できないのです。改造のためのパーツは市販されているものもあるとはいえ、改造そのものには専門的な技術がいるので工賃も少々高くつくのがネックと言えます。

手持ちのバイクを改造する

第二に無難な方法がこれです。トライクへの改造キットは幾つか市販されていて、ネットで購入することが可能です。ただ、キットが出ていない車種の場合は相当に時間と資金がかかると思っておいたほうが無難では無いでしょうか。市販されているトライク改造キットの中ではホンダのマグナやモンキー・ゴリラなどがあります。

レンタルで気分だけ味わってみる

第三に無難な方法です。限定的にですが、マツダレンタカーがトライクのレンタルを開始していますし、観光地などではレンタサイクルに加えてレンタトライクを並べているところもあるようです。オーナーになる前に、トライクの運転感覚がどのようなものかを確かめるという意味では有効な方法ではないでしょうか。 バイクやトライクは感じるままに感じることだけをすることが最大の魅力と言えます。中でもトライクはバイク所有のハードルを引き下げる効果の高い乗り物であると言えます。ですが、トライクに乗るときもヘルメットをして安全運転を心がけていきたいものです。

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